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アスベスト調査・分析

アスベスト(石綿)とは

アスベスト、別名石綿は、繊維状の鉱物であり、その優れた特性から一時期広く利用されました。
具体的には、耐久性、耐熱性、電気絶縁性に優れ、さらに低コストであるため、建材、自動車部品、電気製品など多岐にわたる製品に使用されました。
しかし、アスベストの使用には重大な健康リスクが伴います。微細なアスベスト繊維が空気中に浮遊し、吸入されると肺に入り込みます。

これらの繊維は非常に安定しており、一度体内に入ると容易に分解されないため、長期間にわたり呼吸器系に深刻な影響を及ぼします。具体的な健康被害としては、アスベスト肺(石綿肺)、肺がん、悪性中皮腫などが挙げられます。これらの疾患は重篤であり、長い潜伏期間を経て発症することが多いため、早期の発見と対策が困難です。
そのため、現在ではアスベストは製造禁止物質に指定されています。

日本では労働安全衛生法施行令や石綿障害予防規則、大気汚染防止法などの法律により厳しく規制されています。これらの法律は、アスベストの製造、使用、除去に関する基準を定め、作業者や周囲の人々の健康を守るための措置を講じています。特に建築物の解体作業や改修作業においては、アスベストの飛散を防ぐための厳格な管理が求められています。
アスベスト検査の対象には主に大気や建材がありますが、その含有量を正確に評価するには専門的な知識、設備、技術が必要です。 アスベスト分析には、顕微鏡観察に加え、元素分析、結晶構造解析などの高度な技術が用いられます。これにより、アスベストの種類や含有量を詳細に解析し、安全な環境を確保するための適切な対策が講じられます。 アスベストに関する規制は年代を重ねるごとに厳しくなってきました。これはアスベスト関連疾患の潜伏期間が長いため、後になって危険性が明らかになってきたことと関係しています。危険性についてまだ明らかになっていないこともあるため、今後さらに規制が厳しくなる可能性もあります。

建材中のアスベスト調査・分析

アスベストは、かつてその耐久性や耐熱性から建材として広く使用されましたが、健康への悪影響が判明した現在では、その含有を調査し安全を確保することが重要です。 特に建物の解体や改修時には、建材中のアスベスト調査が求められるようになりました。 アスベスト調査は専門の資格を持った調査員が行い、床材、壁材、天井材、断熱材などからサンプルを採取します。 採取された試料は当社のような分析機関にて、光学顕微鏡や電子顕微鏡、X線回折装置などで詳細に分析することをおすすめします。 アスベストが含まれている場合、除去や封じ込めが必要です。
もしもアスベストが発見された場合、飛散を防ぐための厳重な管理が求められ、専門業者が防護服やマスクを着用し、湿潤化や隔離措置を講じた上で慎重に作業を行います。
アスベストは現在、製造禁止物質に指定され、労働安全衛生法施行令や石綿障害予防規則、大気汚染防止法等で厳しく管理されています。アスベスト検査の対象には一般的に大気や建材がありますが、アスベストの含有を正確に評価するためには専門的な知識・設備・技術が必要です。
当社では、偏光顕微鏡やX線回折装置等の設備を揃え、アスベストを検査、分析できる体制を整えました。

空気中のアスベスト調査・分析

建築物の解体工事中や学校の敷地内での安全を確保するため、大気中のアスベスト粉じんの飛散状況を調査することは重要です。
特に古い建物の解体作業中には、アスベストが含まれる建材が壊されることで、目に見えない微細なアスベスト繊維が空気中に飛散するリスクがあります。
これらの繊維は吸入すると健康に重大な影響を及ぼし、中でも肺がんや中皮腫などの深刻な病気を引き起こす可能性があります。同様に、学校の敷地内でもアスベストが使用されている古い建物が存在する場合、子供たちやスタッフの健康を守るために、定期的な大気中のアスベスト濃度の測定が必要です。 私たち専門家は、専門の装置で空気中のサンプルを採取し、高感度な分析機器を用いてアスベスト繊維の有無や濃度を正確に測定します。 これにより、必要な防護措置を講じ、アスベスト曝露のリスクを最小限に抑えることができます。このような調査と対策は、公共の健康と安全を守るために欠かせない取り組みです。

【 関連法令 】 大気環境中へのアスベスト飛散防止対策について

アスベスト調査・分析に必要な分析機器

アスベストを調査分析するには専門の機械装置が必要です。総合環境分析では、アスベストを特定するための専門機材を取り揃えております。

代表的な分析機器

※他にも電気炉など必要な機材は全て取り揃えております。

アスベスト検査方法

分析方法 内容 規格 No
定性分析
偏光顕微鏡法
建材中のアスベスト含有の有無を調べる。
実体顕微鏡と偏光顕微鏡による定性分析。
層別分析はこちら。
定性分析1
JIS A 1481-1
定性分析
位相差分散顕微鏡法・X線回折法
建材中のアスベスト含有の有無を調べる。
位相差分散顕微鏡とX線回折装置による定性分析。
定性分析2
JIS A 1481-2
定量分析
偏光顕微鏡法・X線回折法
建材中のアスベスト含有量を調べる。
偏光顕微鏡とX線回折装置による定量分析。
定量分析1
JIS A 1481-5
定量分析
位相差分散顕微鏡法・X線回折法
建材中のアスベスト含有量を調べる。
位相差分散顕微鏡とX線回折装置による定量分析。
定量分析1
JIS A 1481-3

アスベスト調査・分析専門サイト

総合環境分析ではより詳しく、よりわかり易くアスベスト調査を知っていただくために専門サイトをオープンしました。 アスベスト調査をご依頼の際には2つのコースをご用意しています。
詳しくは下記サイトをご確認ください。
アスベスト調査については、アスベスト調査.comをご確認ください。
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