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要監視項目(環境)の分析要監視項目(環境)の分析

水道法20条検査機関・水道水分析会社、検査会社の皆様へ
総合環境分析では創業当時から分析会社様や分析事業部門様から自社で対応できないお仕事やオーバーフローしたお仕事をいただき、長くお付き合いさせていただいている企業様も数多くございます。水道法20条検査機関・水道水分析会社様のご要望等にお応えできるよう迅速かつ、精度の高い分析結果をご提供しますので、遠慮なくお問い合わせ下さい。

要監視項目とは

環境水のイメージ写真

要監視項目とは、『人の健康の保護に関連する物質ではあるが、公共用水域等における検出状況等からみて、直ちに環境基準とはせず、引き続き知見の集積に努めるべきと判断されるもの』として、平成5年3月に設定された、水質測定結果を評価する上での指針値が示されている項目で現在公共用水域では26項目、地下水では24項目が指定されています。これらの項目は今後、環境基準項目へ移行する可能性があります。

[リンク]
人の健康の保護に係る項目と指針値
水生生物の保全に係る項目と指針値

人の健康の保護に係る項目

「人の健康の保護に係る項目」とは、『人の健康の保護に関連する物質ではあるが、公共用水域等における検出状況等からみて、直ちに環境基準とはせず、引き続き知見の集積に努めるべきもの』として、平成5年3月に設定された項目です。
その後、何度か改正が行われ、現在は26項目が設定されています。

水生生物の保全に係る項目

「水生生物の保全に係る項目」とは、『生活環境を構成する有用な水生生物及びその餌生物並びにそれらの生息又は生育環境の保全に関連する物質ではあるが、公共用水域等における検出状況等からみて、直ちに環境基準とはせず、引き続き知見の集積に努めるべきもの』として、平成15年11月に設定された項目です。
その後、平成25年3月に改正が行われ、現在6項目が設定されています。

要監視項目及び指針値 (人の健康の保護に係る項目)

公共用水域
項目 指針値 項目 指針値
クロロホルム 0.06 mg/L以下 フェノブカルブ(BPMC) 0.03 mg/L以下
トランス-1,2-ジクロロエチレン 0.04 mg/L以下 イプロベンホス(IBP) 0.008 mg/L以下
1,2-ジクロロプロパン 0.06 mg/L以下 クロルニトロフェン(CNP)
p-ジクロロベンゼン 0.2 mg/L以下 トルエン 0.6 mg/L以下
イソキサチオン 0.008 mg/L以下 キシレン 0.4 mg/L以下
ダイアジノン 0.005 mg/L以下 フタル酸ジエチルヘキシル 0.06 mg/L以下
フェニトロチオン(MEP) 0.003 mg/L以下 ニッケル
イソプロチオラン 0.04 mg/L以下 モリブデン 0.07 mg/L以下
オキシン銅(有機銅) 0.04 mg/L以下 アンチモン 0.02 mg/L以下
クロロタロニル(TPN) 0.05 mg/L以下 塩化ビニルモノマー 0.002 mg/L以下
プロピザミド 0.008 mg/L以下 エピクロロヒドリン 0.0004 mg/L以下
EPN 0.006 mg/L以下 全マンガン 0.2 mg/L以下
ジクロルボス(DDVP) 0.008 mg/L以下 ウラン 0.002 mg/L以下
地下水
項目 指針値 項目 指針値
クロロホルム 0.06 mg/L以下 フェノブカルブ(BPMC) 0.03 mg/L以下
1,2-ジクロロプロパン 0.06 mg/L以下 イプロベンホス(IBP) 0.008 mg/L以下
p-ジクロロベンゼン 0.2 mg/L以下 クロルニトロフェン(CNP)
イソキサチオン 0.008 mg/L以下 トルエン 0.6 mg/L以下
ダイアジノン 0.005 mg/L以下 キシレン 0.4 mg/L以下
フェニトロチオン(MEP) 0.003 mg/L以下 フタル酸ジエチルヘキシル 0.06 mg/L以下
イソプロチオラン 0.04 mg/L以下 ニッケル
オキシン銅(有機銅) 0.04 mg/L以下 モリブデン 0.07 mg/L以下
クロロタロニル(TPN) 0.05 mg/L以下 アンチモン 0.02 mg/L以下
プロピザミド 0.008 mg/L以下 エピクロロヒドリン 0.0004 mg/L以下
EPN 0.006 mg/L以下 全マンガン 0.2 mg/L以下
ジクロルボス(DDVP) 0.008 mg/L以下 ウラン 0.002 mg/L以下

要監視項目及び指針値 (水生生物の保全に係る項目)

公共用水域
項目 水域 類型 指針値
クロロホルム 淡水域 生物A 0.7 mg/L以下
生物特A 0.006 mg/L以下
生物B 3 mg/L以下
生物特B 3 mg/L以下
海水域 生物A 0.8 mg/L以下
生物特A 0.8 mg/L以下
フェノール 淡水域 生物A 0.05 mg/L以下
生物特A 0.01 mg/L以下
生物B 0.08 mg/L以下
生物特B 0.01 mg/L以下
海水域 生物A 2 mg/L以下
生物特A 0.2 mg/L以下
ホルムアルデヒド 淡水域 生物A 1 mg/L以下
生物特A 1 mg/L以下
生物B 1 mg/L以下
生物特B 1 mg/L以下
海水域 生物A 0.3 mg/L以下
生物特A 0.03 mg/L以下
4-t-オクチルフェノール 淡水域 生物A 0.001 mg/L以下
生物特A 0.0007 mg/L以下
生物B 0.004 mg/L以下
生物特B 0.003 mg/L以下
海水域 生物A 0.0009 mg/L以下
生物特A 0.0004 mg/L以下
アニリン 淡水域 生物A 0.02 mg/L以下
生物特A 0.02 mg/L以下
生物B 0.02 mg/L以下
生物特B 0.02 mg/L以下
海水域 生物A 0.1 mg/L以下
生物特A 0.1 mg/L以下
2,4-ジクロロフェノール 淡水域 生物A 0.03 mg/L以下
生物特A 0.003 mg/L以下
生物B 0.03 mg/L以下
生物特B 0.02 mg/L以下
海水域 生物A 0.02 mg/L以下
生物特A 0.01 mg/L以下

総合環境分析の要監視項目分析対応

要監視項目分析GC-MS-MS GC-MS-MS

総合環境分析では要監視項目に対応する高感度な分析装置を保有しており、技術者の習熟等含め、要監視項目の分析体制を整えております。

要監視項目は、各分析装置においてルーチンではない分析項目が多くあります。ゆえに精度管理や定量下限値の確保が難しい項目でもあります。当社ではこれまでに官公庁からの多くの分析実績があり、精度の管理、分析工程の構築に生かしてきました。最近では、自社では分析が困難といった会社様から多くのご依頼やご相談があります。
納期については8営業日程度を予定しておりますが、試料の性状によって変わりますので、詳しくはお問い合わせ下さい。

試料の採水について

分析項目によって採水容器や採水量が異なりますので、採水前にご連絡下さい。
容器の貸出も行っておりますので、お気軽にお問い合せ下さい。

要監視項目の分析料金について

要監視項目の分析料金は試料種類や現場採水するか否か等により異なります。お気軽にお問い合わせ下さい。

分析担当者の声

LC-MS-MS

要監視項目のうち、農薬11種を分析するGC-MSを担当しています。
農薬11種を同時分析していて、サンプル量1リットルを固相抽出する方法で前処理を行っています。基準値が異なる成分を同時分析していることと、低濃度の値まで分析できるように検量線の点数を細かく設定しています。低濃度まで分析しているため、各濃度の誤差範囲を最小限にし、正確な値を出せるように気をつけています。
特に納期が短い場合や特殊なサンプル等が入った時は大変ですが、やりがいもあります。
今後は、GC-MSで分析できる項目を増やせるように勉強しながらスキルアップを図り、技術を向上したいと思っています。

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